飛行機の機内はいつも乾燥していて、静電気でしびれたり、喉を痛めたりいいことがありません。同じような機密構造で空調されている新幹線では、それ程乾燥が気にならない。
飛行機も新幹線も気温は25度前後に調整されいますが、飛行機では湿度を20%以下の抑えています。新幹線はヒートポンプ式空調気で除湿される以外に湿度調整はしていないので、外気の影響が大きいようですが、概ね50%以下のようです。
飛行機がなぜいつも湿度20%以下と乗客にとって不愉快なほど機内を乾燥させるのか?
原因は結露だという記事を最近見つけました。旅客機の気体はアルミ合金など軽合金製で、鉄のように錆びることはありませんが酸化はします。そのため、機内の湿度が上がると、-40度以下の低温である高空を飛行する飛行機は、機体内部で結露が起こり、構造材の酸化を促進してしまうので、機内の空気を乾燥させて結露を防いでいるそうです。
最近読んだ記事では、飛行機の機体を軽合金から酸化や腐食に強いカーボンや複合素材に変えれば、機内の湿度を高められるというものだった。
結露するから空気を乾燥させて結露を防ぐという主旨はよく分かる。
それに、地上を走る新幹線車両は1~2時間で駅に停車してドアを開くので外気が車内入り、雨季などは簡単に車内の湿度を高めてくれます。また、ヒートポンプ式の空調は外気の導入も行うので、
ジェット機が飛行する高度10,000mの成層圏は、年間を通じて極低温で低湿度なので、結露に強い飛行機が出来ても、加湿する手段が難しいのではないか? という疑問が残ります。
飛行機の空調器はジェット・エンジンで作られた高圧の空気と極低温で低湿の外気をミックスしている温度調整をしています。また、高空は気圧も低いので飛行機は空調を使って機内に空気を送り込み地上に近い気圧になるように加圧も行っています。そして、機内の換気も必要です。
なので、湿度の低い空気が絶え空調機から機内に送り込まれるわけです。外気から湿気を取り込むことが難しいとなれば、機内に水を持ち込み加湿器などで加湿することになります。しかし、軽くすることが第一義の飛行機で加湿用の水を積んだりしますか?と言うのが疑問です。
実際にどれほどの水が必要になるのか分かりませんが、乾燥機を使いながら加湿するわけですから、家庭で使う加湿器とは、消費する水の量も違うと思われます。
それから、これは蛇足ですが、機内が充分に加湿された大型ジェット機が成層圏を飛行すると、機内の高温で湿潤な空気が換気で排出されるので、小さな飛行機雲を引き続けながら飛ぶのでしょうか?
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